貴社は販促活動の戦略と実行には効果がありますか？
販促活動は、企業にとって 2 番目に大きな支出です。求めている成果を上げられてかを確認することは、重要かつ当たり前の行為です。お使いの販促活動管理 (TPM: Trade promotion Management) ソリューションには、高い価値と適切なインサイトを獲得するために必要なデータをすべてを保有し利用できていますか？
販促活動管理（TPM）とは？
(新) 製品の認知獲得や競合への勝利、売上や利益、市場シェアをアップさせるために、販促活動は消費財メーカーにとって欠かすことのできないビジネス活動のひとつです。小売業者は販促活動を必要としています。さらに重要なことは、消費者も販促を期待しているのです。
販促活動管理 (TPM) は、消費財メーカーと小売業者の間のインセンティブの計画立案や予算策定、店舗施策と実施のプロセス管理です。一般的な TPM プロセスには下図のとおり、いくつかのステップがあります。
消費財メーカーは売上の 11～27% を販促活動に充当しており、TPM を担うソリューションはデジタルトランスフォーメーション (DX) を実現するプロセスに必要不可欠です。
では TPM ソリューションから高い効果を確実に得るためにはどうすればよいでしょうか？
効果ある TPM のための 4 つの重点分野
効果的な TPM 戦略では「人材」と「プロセス」「データ」「システム」という 4 つの分野に重点を置いています。
- 企業内のすべての関係者に TPM ソリューションを展開し、ユーザーがソリューションを利用できる状態をスピーディに作ることができるか？
- TPM ソリューションを他国や他地域に効率的に展開かつ導入できるか？
- TPM ソリューションは業界および消費者トレンドによるビジネスプロセスの変化に適応できるか？
- TPM ソリューションは異なるシステムに分散してしまっている重要データにアクセスできるか？
- データのタイプ： 製品やアカウント、顧客、地域、売上、価格、販促データ、ベースライン、条件、カレンダー、サプライヤー、持続可能性、支払、出荷など。
- データが保存されているシステム： ERP や製品情報管理システム (PIM)、仕入れ・調達システム、マスターデータ管理システム (MDM)、会計情報システム、マーケティング管理、ニールセン、インテージ、IRI など。
- データの頻度： リアルタイム、日次、週次など。
- データモデルとデータ形式：
これらの重点分野では、適切かつ確実なデータとシステムのインテグレーション戦略が必要となります。
販促活動管理のインテグレーション戦略
適切な TPM インテグレーション戦略に含まれているべき要素を詳しく見てみましょう。
- 迅速なデリバリー： ①設計から本番までのすべての環境を提供し、②ビジネスプロセスの変化に迅速に対応でき、③インテグレーションのリードタイムを削減できる、プラットフォームを利用すること。このようなプラットフォームには、TPM ソリューションと連携すべき全システムへのアクセラレーターとコネクターがあらかじめ備わっている必要があります。
- API 主導かつイベントドリブン型のアーキテクチャ： API 主導の接続性アプローチを採用し、リアルタイムデータを TPM に転送するイベントドリブン型の構成にすることで、マイクロサービスを分離し、将来の変化に対応可能なモダンアーキテクチャを実現させます。
- コンポーザブル：API とモジュラー型のインテグレーションのためのビルディングブロックを構築し再利用を可能にすること。これにより、ソースシステム (ERP、PIM など) からのデータの保全性を維持し、重複を回避します。
- インテグレーションパターン：データのサイズと更新頻度によっては、複数のインテグレーションパターンを採用することが重要です。たとえば、リアルタイム処理 (例：価格情報やその更新) とバッチ処理 (例：マスターデータからの製品情報の抽出など) をインテグレーションの特性に合わせて設定すべきです。
- データ変換：インテグレーションプラットフォームは、複数のデータ形式とデータモデルを扱うことができる強力なデータ変換機能を有していなければなりません。
- 自動化：ロボティックプロセスオートメーション (RPA) を使用して、支払、資金供給、販促、データ入力、データ抽出、データ検証など、繰り返し行うマニュアル業務を自動化します。
- セキュア・バイ・デザイン：単一の管理画面から制御ルール (ポリシー) とガバナンスを自由に設定・適用して、すべてのインテグレーションのセキュリティとデータ保護を徹底します。
- ガバナンスの一元化：一元化したポリシー、監査、モニタリングおよびガバナンスに基づいて、設計・構築・運用を標準化するとともに可視性を獲得します。
- クラウドネイティブまたはマルチクラウド：①高いレジリエンス、②自由で高度な拡張性、③あらゆる環境 (iPaaS、オンプレミス) への適応性を備え、マルチクラウドでもシステムを接続・連携・統合できるマイクロサービスを構築します。
『Anypoint Platform』とコネクテッド TPM
MuleSoft の『Anypoint Platform』は、上述した TPM インテグレーション戦略のすべての理念に則っています。
高い品質とスピードを保ちつつ API とインテグレーションを構築。アプリケーションのデリバリーを加速：
- 消費財向け MuleSoft Accelerator や ERP と PIM 向けのアクセスコネクターなどのアセットがプレビルドで用意されており、インテグレーション開発をすぐに開始できます。
- API を迅速に作成し、TPM システムとの多様なプロトコルによるインテグレーションを実現できます。
- データを自動変換し API とインテグレーションのテストを実施。大規模なインテグレーションを CI/CD パイプラインに組み込めます。
あらゆるアーキテクチャまたは環境で実装可能：
- ほぼすべての環境にデプロイでき、モダンアーキテクチャの実装が可能です。MuleSoft によるフルマネージドのインフラストラクチャである CloudHub 2.0 では 99.99% のアップタイムを提供。さらに、Anypoint Runtime Fabric を使えば、AWSやAzure、GCP、オンプレミス上の Docker コンテナと Kubernetes クラスターに自由にデプロイできます。
API とデータのセキュリティの実装を自動化し一貫性を確保：
- プレビルドのポリシー (例：GDPR や CCPA) と企業独自のポリシーが自由に設定できるため、TPM インテグレーションの安全性を自動かつ自由に確保できます。
- API の開発環境や利用環境に制限されず、開発コストを無駄に費やすことなく、すべての API を業界特有の規制を準拠するように管理可能です。
API とサービスを包括的に管理かつモニタリング：
- すべての API を一元的に管理・保護・拡張できます。API とインテグレーションを、リアルタイムかつ総合的にモニタリングできるほか、運用を包括的にモニタリング、診断、トラブルシューティングすることで、問題の特定と解決を迅速に着手できます。
消費財 TPM 用 MuleSoft Accelerator
『消費財 TPM 用 MuleSoft Accelerator』には、API、実装テンプレート、リファレンスアーキテクチャなどのプレビルドのアセットが用意されています。そのため、TPM インテグレーションの実装スピードは、導入前の約 3 倍になります。
『消費財 TPM 用 MuleSoft Accelerator』は重要なデータ (製品、顧客、階層、ベースライン、条件、価格など) を ERP や PIM、MDM システムから Salesforce の Consumer Goods Cloud などの TPM プラットフォームに組み込むことができます。これにより、消費財メーカーは正確性を確保しながら取引効果を高めることができるようになります。
さらに、消費財メーカーは実際のデータから導き出したインサイトに基づき、取引のパフォーマンスを評価し、販促活動の KPI の進捗をトラッキングできるようになります。
詳細については、最新の 消費財 TPM 用 MuleSoft Accelerator に関するウェビナーをご覧ください。
